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50代独身おじさんの日常

キラキラ要素は0%です。

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満員電車に潜む鬼

この春から担当プロジェクトが変わり、環境設定などの関係もあって今週は出社 Week なんですが、久しぶりの満員電車での通勤は、かなりスリリングなものとなっております。

私は、極寒の真冬でもちょっと歩いただけですぐに発汗するくらいの汗っかきマン。
まぁ言うなれば、新陳代謝の権化な訳ですが、そんな Mr. 新陳代謝が3ピースのスーツなんか着て満員電車に乗ろうものなら、100% 汗だくになる訳です。
3ピースは私にとっては、鬼殺隊の隊服みたいなモノなので、どこに鬼が潜んでいるか判らないこの世の中、暑かろうと着用せざるを得ません。

しかも、ここ数日の関東エリアは気温20℃前後という灼熱地獄。
地下鉄などは "弱冷房車" という配慮を装った血気術で無限列車の如く汗っかきを苦しめてきますので、うっかりそんな車両に乗ってしまわないように全集中常駐せねばなりません。

でも、汗の呼吸は水の呼吸の派生なので、冨岡義勇パイセンばりに涼しい顔で乗っていたいところ。
全集中汗の呼吸で発汗を抑えようとしますが、まだまだ鍛錬が足りず全集中常駐できませんので、すぐに汗が垂れてきます。悔しいです。もっと強くなりたい。
早く呼吸を会得して、鬼殺隊の汗柱になりたいです。


で、そんな時に限って、鬼に背後を取られるのです。汗治郎、大ピンチ。
新聞紙を器用に折り畳んで読むという高度な血気術を使う新聞おじさんです。十二鬼月なのかもしれません、非常に手強いです。

全集中して電車の揺れとシンクロしないと、汗だくの後頭部に新聞紙が接触してしまうので、とてもスリリングな訳です。

最悪、私の後頭部に折り畳んだ新聞紙が接触しようモノなら、ほぼ100%「チッ…。」と舌打ちをされます、鬼に。
そんでもってターミナル駅に着くとまだ決着が着いていないのに、鬼は逃げる訳です。
汗治郎は叫びます。
「逃げるな卑怯者!俺たちはいつもお前らに有利な満員電車で戦ってんだぞ!」
心の声も虚しく鬼は下車して人混みに紛れて行きます。


そんなスリリング極まりないギリギリの熱い勝負が毎朝毎夕密やかに繰り広げられている訳ですが、汗治郎と同じくらいの年代の女性鬼殺隊員が満員電車で汗を拭き拭き戦っているのを目にすると、勝手に仲間意識を持ち、密かに心の中でエールを送っております、「恥じるな!生きろ!」と。
まぁ、向こうからのエールは全く感じませんけどもね。
むしろ仲間だと思っていた女性鬼殺隊員にすら、鬼を見る様な哀れな目で見られ、なかなか悲しい気持ちに陥ることもある汗治郎。

ん?待てよ?もしかすると、新聞おじさんが持っているは新聞は実は日輪刀で、私の方こそ鬼なのではないかと…。


極寒の冬でも自由自在に汗を操る上弦の鬼。
後頭部を日輪刀で斬られると灰になってしまう、私の方こそ鬼なのかもしれません。


私も人間だった頃は鬼殺隊の一員だったのかもしれません…あまり覚えていませんが…何か辛い過去を抱えて鬼になってしまったのかもしれません…。

まぁいずれにしても、鬼には鬼の辛い過去や背景があって望んでもいないのに鬼になってしまった可哀想な存在なので、炭治郎の様に鬼にも情けをかけて頂けると、私も最後に灰になる時に人間の頃の記憶を少しだけ思い出して成仏できるので、どうか、新聞おじさん、私を斬る時にはその辺よろしくお願いします。


まぁそんな訳で、今週一杯このスリリングな攻防戦を凌げば、また平穏なテレワーク生活に戻る予定なので、今日も明日も全集中します。

鬼滅の刃に興味がない方にとってはハイコンテクストな内容となってしまい申し訳ございませんでしたが、そんなこんなで皆さんごきげんよう