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50代独身おじさんの日常

キラキラ要素は0%です。

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滑落した先は…

昨日は祝日前夜という事もあり、会社の後輩と飲んで帰ることに。

最初のうちは仕事の愚痴やら何やら、色々聞いてあげて宥めてあげていたのですが、延々と愚痴を聞かされるのもしんどくなって来まして。

私は酒は楽しく飲みたい派なので、あるビッグテーマを投下して、彼女をクールダウンしようと試みました。

そのビッグテーマとは、
"仕事ってそもそも何なんだろうね?"

数段高い視座で物を見ると、一旦目の前の事から解放されたりするので、放り込んだのが、このテーマ。

効果テキメン。
愚痴はピタッと止まりました。

焼鳥を摘みながら、あーでもない、こーでもない、とお互い考えを吐き出しました。
そして一通り話した後に至った解が、

自分が出来ない事や苦手な事を、誰か他の人にやって貰う事で報酬が発生する。これが仕事なのではないだろうか?

とどのつまりは、仕事とは【代行業】だよね、という結論に至りました。

・自分で魚を獲れない内陸地の人に代わって、海で魚を捕っている漁師さん
・自分で自分の腹を切って手術出来ないから、それをやってくれるお医者さん
・自分では直せない車を修理してくれる自動車整備士さん
・自分では構築出来ないシステムを構築してくれるシステムエンジニアさん
・働いている親に代わって子供の面倒を見てくれる保母さん

こんな感じで色々と発散していき、仕事とは【代行業】だよね、という解に至たり、私はトイレに立ちました。

いやぁ、愚痴地獄から抜け出せてよかった〜、とトイレで弧を描き放水している時にふと思いました。
【代行業】以外にも、世の中にはたくさんの仕事があるよな?という問い。

席に戻って彼女に、「【代行業】以外にも、仕事って沢山あるよね?」と投げかけます。
「例えば、先祖代々広大な土地を所有していて、その土地を貸すことを生業にしている人」とかさ、と。

この一言が、後悔の元。

酔った彼女は、「あいつらのは仕事とは呼ばねぇっすよ!」と急にべらんめぇ口調に。(おいおいどうした?)
曰く「だって、あいつら先祖が勝手に "ここからここまで俺の土地!" って言い切っただけで、自分ら何にも努力してねぇじゃねぇっすか!」と変なスイッチが。

私は考えます。
同調するか、反論するか。

面倒臭くなるのは避けたいので、同調する方向に舵を切ります。
こんな時は須く安全運行を選びます。

「それでいうと、アイドルなんてのもそうだよね。」と、焼酎お湯割りの中で執拗なまでに梅干しを潰す私。

「アイドルなんて、あいつら皆顔のパーツ弄ってんじゃねぇっすか!卑怯っすよね!」と、飲むと口が悪くなるタイプ。
「頼んでも無いのに人前で水着着て四つん這いになれる様な自己顕示欲の塊の奴らっすよ!頭イカれてんすよ、あいつら!」と、アイドルに一族を滅ぼされたのかという勢い。

「他人の目に晒された業界だから、精神が不安定になると薬物とかスピリチュアルなものに依存しちゃう人が多いのかもね。」と、慎重派発言の私。

「占い師とか宗教とか、何の科学的検証も無いインチキ野郎の集まりじゃねっぇすか!仕事なんて言えねぇっすよ、奴ら!」と酔っ払い。
「カメラに向かって半裸でケツ振ってる奴らも、名前の画数で人の人生に口出しする様な奴らも、みんな滅びれば良いんすよ!」と過激派ゲリラの様な発言。

視座を高め、"仕事とはなんぞや山脈" の頂きに足をかけるや否や、滑落して口悪族の住む麓の村に辿り着いてしまった感たっぷり。

愚痴を宥める苦行の次は、口悪族を刺激しない様に注意を払う苦行の波状攻撃。

時間も時間だし、これ以上飲ますと面倒なので、半強制的にお開きに。
ちゃんと歩行できるのを確認し、駅で解散。

彼女も相当ストレスが溜まっているんだろうなぁと思いつつも、ここまで口悪族だとは梅雨知らず、それはそれでなかなか面白かったです。
特に「カメラに向かって半裸でケツ振ってる奴ら」発言は、私にはクリティカルヒットしたワードでした 笑。

まぁそんなこんなで折角の晴れた祝日なので、缶ビール片手に文庫本持って多摩川っぺりでも散歩してこようかと思います。
それでは皆さんごきげんよう