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50代独身おじさんの日常

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貴婦人のフェイントに咽び泣く

世の中、勝ち負けが全てではありませんし、私自身、他人と争う様なことは好まないので、勝ち負けについてはほとんど意識しない生活を送っております。

ところが、2〜3月の花粉症の時期や、今くらいの時期など、敗北感に包まれることがあります。

私は常に、"ポケットティッシュなんてもんは駅前で配られるモノ" という認識でおります。
犬も歩けば棒に当たる、ではありませんが、私が駅前を歩けば何かしらの広告用ポケットティッシュが配られる。
そんな認識です。

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だもんで、外出先では常に、そうやって配られたポケットティッシュを数多くストックしておき、そいつで鼻をかむ、というのがデフォルトとなっておりました。

これまでは。

ところが、コロナ禍に入ってからというもの、フィジカルコンタクトを避けるべく、駅前のティッシュ配り文化が途切れていた期間があったじゃ無いですかぁ。

その暗黒の時代に、ポケットティッシュのストックをほぼ使い切ってしまった訳ですよ。

コロナが5類に変遷した今、やっと少しずつ街ではポケットティッシュが配られ始めてきましたが、コロナ禍前と後とでは、このティッシュ配りを取り巻く環境も、大きく様変わりした様に思えるのです。

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それは、二子玉川の様なお高くとまった街でのティッシュ事情です。

コロナ禍前までは、二子玉川の駅前でティッシュが配られていても、積極的に受け取る人は割と少なかったと思います。

みんなお高くとまっているので、マンションのモデルルームや、英会話スクール、コンタクトレンズ、パチンコ屋…と言った広告用のポケットティッシュなんて、受け取りませんのよおほほ、と。

そんなお高くとまった民族の住む街の駅前では、私の様なポケットティッシュハンターは、割と簡単にポケットティッシュを獲得することができていたのですが…

ところがコロナ禍後はどうかというと…

あんなにお高くとまっていた二子玉川のマダム達が、こぞってポケットティッシュを受け取る様になったのです。

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あんなに他人からの慰みを受けることを拒否し続けてきたニコタマダムたちが。

きっと、お高くとまってはいたけど、手持ちのポケットティッシュのストックがなくなってしまい、背に腹は変えられず、受け取る様になったのでは無いかと、私は踏んでおります。

コロナは、こんなブルジョワな街にも影を落としていたのですね。

おかげで私の様なポケットティッシュハンターは、獲得しそびれることが増えました。

ポケットティッシュなんて必要ございませんのよおほほ的な貴婦人の真後ろを歩いていれば、貴婦人からのスルーパスで私がごっつぁんゴールを決められた訳ですよね、今までは。

ところが、ポケットティッシュなんて必要ございませんのよおほほ的な雰囲気を纏った貴婦人が、フェイントをかけてポケットティッシュを私の目の前で受け取るものですから、ちょうどティッシュ配りのお兄さんが補充するタイミングに重なってしまったりして、私は釣果ゼロでセレブな街で途方に暮れる訳ですよね。

今まで確実にゲットできていたポケットティッシュが、今や運が良くないとゲットできない、そんな世知辛い世の中になってしまった訳です。
"なんでも無い様なことが幸せだったと思う" なんて歌詞が喉元から湧き上がってきます。

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しかし、私にもプライドがあるので、ポケットティッシュを受け取る為に、わざわざそこで立ち止まって待ったり、引き返して再度受け取ろうとしたりもしないので、仕方なくドラッグストアなどでポケットティッシュを買うことになるのですが、そんな時に、なぜか物凄い敗北感に包まれてしまうのです。

こんな敗北感を味わうのはこれで最後だ!という想いも込めて、「水に流せる柔らかタイプ」の、若干お高めのヤツを買うことで貴婦人に仮想復讐を遂げ、精神の平衡を保つしかありません、敗北者には。

きっとレジでの支払い時には、とてつもなく苦虫を噛み潰した様な顔をしていることでしょうね。

ところが、そんな敗北感を味わってまで買ったポケットティッシュなのに、うっかりズボンのポケットに入れたまま洗濯してしまって、粉々になったティッシュが、洋服に纏わりついて取れない、というポケットティッシュの反撃を喰らい、もう、ふんまんやるかたない思いに包まれます。
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もう、London Calling のジャケ写みたいな心境に陥ります。

ロンドン・コーリング


皆さんもポケットティッシュに限らず、こんな London Calling な敗北感を味わってらっしゃるかとは思いますが、こういう時の憤りの矛先って、どこに向ければいいんでしょうね?


これから花粉症の時期が来るまでは、実直にそしてしたたかに、ポケットティッシュを受け取ってストックを増やして行くと心に誓い、締め括りたいと思います。

まぁそんな訳で、皆さんごきげんよう