スポンサーリンク

50代独身おじさんの日常

キラキラ要素は0%です。

当ブログはGoogle Adsense,アフィリエイト広告を利用しています

餅は餅屋

今日から新年度が始まる企業が多いと思いますが、電車の中や街中などでも、不安げな顔で何人かで集まっているフレッシャーズ、明るい未来に胸を膨らませて目を輝かせているフレッシャーズ、そんな若者達の初々しさを目にして目が潰れる季節ですよね。

彼ら彼女らが身に付けるリクルートスーツ。
アイドルの見分けが付かないおじさんにとっては全員一緒に見えてしまいますが、きっと個々に違いがあるんでしょうね。

そんなリクルートスーツにまつわる疑問。そんな話をしてみようかなと思います。今日は。

紳士服メーカー各社が、こぞってリクルートスーツの宣伝をするじゃないですか、旬の若手俳優やアイドル、モデルなどのタレントを起用して。
全然それは普通ですよね、若者にとってのインフルエンサーを起用する事は重要ですし。

私が個人的に「ムムム?」と思うのは、"(インフルエンサー名)プロデュース" 或いは "Designed by (インフルエンサー名)" っていう売り出し方。

CMやポスターに起用するだけに飽き足らず、あたかもそのタレントがプロデュースしたかの様な、あるいはあたかもデザインしたかの様な、あの売り出し方。

実際のところどこまで商品開発に関わっているの?といえば、恐らくですがきっと…
 大人:「こっちとこっちだったら、どっちが良いと思う?」
 タレント:「こっちの方がカワイイ!」
 大人:「じゃ、こっちで行こう!」
こんな感じのカジュアルな関わり方なのではないかと、個人的には考えております。

だって、若手の売り出し中のタレントがガッツリ商品開発に携われる時間なんぞないと思いますし、そもそも服飾デザインやアパレルプロデュースなどを学んできた訳では無いでしょうから、現実問題としてそのくらいの関わり方しか出来ないと思うのです。

でも、旬なタレントが手掛けた風の売り出し方をすれば、若者達はこぞってそのリクルートスーツを買い求める、という構図となるのは明らかですよね。
どこの誰とも解らぬ頭の固そうなおじさんが手掛けたモノよりも、若者達のインフルエンサーが手掛けたモノの方が当然説得力があるし話題性もあるので、それなりに売れる商法だと思います。


でもですよ?…よくよく考えてみるとですよ?
プロデュースやデザインに名前を使われるインフルエンサーが、実際に就職活動新社会人生活を体験したことが有るか否か、です。
もし仮に "ある" 場合なら、それなりの説得力はあリますが、"無い" タレントを起用するケースって「ムムム?」と思いませんか?
寿司を握った事の無いパリスヒルトンが握った寿司、食べたいですか?みたいな感覚って言えば伝わりますかね!?
(パリスヒルトンさん、例に出してしまってスミマセン)

逆にもしも自分がそのインフルエンサーの立場になったら、あまり引き受けたくない仕事だなぁと思っちゃいます。
だって自分には何の経験も実績も無いんですもん。仮に別の分野では強力な影響力があったとしても。

そう考えると、"(インフルエンサー名)プロデュース" 或いは "Designed by (インフルエンサー名)" っていう売り出し方については、ムムム?の嵐な訳です、個人的には。餅は餅屋ってヤツですよね。

緊張や期待に包まれたフレッシャーズ達を眺めていると、彼が着ているリクルートスーツのどれがインフルエンサーが手掛けた風のリクルートスーツで、どれが餅屋が作ったリクルートスーツなんだろうと、ぼんやり彼らを眺める事で彼らの発する眩しさや輝きで目が潰れることを抑止している自分の心が、如何にスレてしまっているのか手に取る様に解りますので、後でしっかり切腹しておきます。

まぁそんな訳で今日から新年度頑張りましょう。それでは皆さんごきげんよう