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50代独身おじさんの日常

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鬼や鷹の育て方

ちょっと前から小耳には挟んでいたのですが、昨日、会社からある打診を受けました。

詳しくは言えませんが、掻い摘んで話すとですねぇ、内容的には "新しい事業を1本立ち上げるので、責任者をやってくれないか?" という打診というか強制というか…。

話の経緯としては、ここ7〜8年くらいの間、私が携わってきた案件はいずれも、自社としては事業管轄外の領域だったりもするのですが、たまたま受けられる人間が私しかいないという状況で、とても収益性も高い為、事業の柱の1つとして太くしていきたいという趣旨でした。

で、打診された内容としては、私と同じ様なスキルセットの人間をもっと増やしていき収益性を上げると言う算段らしく、その教育やら何やらを一手に任せたい、的な内容でした。

とても気が重くて、即答出来ませんでした。

…というのも、自学でリテラシーUPしたり、教えれば出来る様になる領域のスキルであれば、まぁ何とかやり様もあるのですが、経験しないと培われない "コンピテンシー" が大部分を占めるスキルの場合、正直、教えて身に付くものでもなかったりするんですよね。

例えば、警察24時 的なTV番組で、繁華街をパトカーで流している時に、薬物常習者を見つけ出して、職質かけて、逮捕する一連の流れ みたいなものを想像するとイメージ付きやすいのですが、警察学校で一生懸命勉強したからと言って身に付くスキルでも無ければ、先輩巡査から教えて貰ったからと言って本人のセンスなどが無いと、誰でも見極められる様になるものでも無い訳ですよね。

日々のパトロール業務などの1つ1つの経験の中で、自分の中の "スタンダード" が培われる訳ですよね、きっと。
そんでもって、パトカーとすれ違った時の挙動や振る舞いなどに微かに現れる違和感 を、肌感でキャッチして職質かける…ってのを繰り返して、精度を上げていき、いずれ、"職質の鬼" とか、"千葉県警の鷹" みたいな存在になっていく訳で。

そう言った鬼や鷹に「なんであの人が薬物常習者だと見極められたの?」って聞いても、恐らく「勘」としか答えようが無く、きっと本人も言語化できないレベルの研ぎ澄まされた感覚の部分で、察知するんだと思うんですよね、きっと。

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なので、そう言った鬼や鷹って、育てようと思っても育てるのって非常に難しいだろうなぁ〜と予想できちゃうんですよね。
って言うか、これって育成というよりも、むしろナレッジマネジメントの領域ですもんね。

私がこれまで培って来た経験から来る判断基準とかリスク察知フラグとか、そう言った諸々の暗黙知を、他のメンバーが二次活用できる様、会社の資産として形式知しないといけなくて、そう言った資産(←自分で言ってて小っ恥ずかしい)を活用して鬼や鷹を育成しなくてはいけないので、「気が遠くなる」以外の適切な言葉が見つからず、返答を保留した次第です。

で、暗黙知って、そもそも本人は何故自分はそれを普通に深く考えずにできているのか、わからないんですよね。
自分では当たり前過ぎて説明のしようがないものだし、そもそも皆知ってるんじゃないの?と思っていたりもする部分なので。

なので、そういった部分を有効なナレッジと認知して引き出してくれる役割がいないと、なかなか難しい面もあって。。

blog819tmm.hatenablog.com

前回、上記のBlog記事で書きました、4つのタイプで言うところの【法則型】のタイプの人材を上手いこと集められれば、まだなんとかやり様もあるのですが…。

まぁそんな訳で悩ましい中、ショートスリーパーどころか、不眠症に近い状況で、目の下のクマも全開なもんですから、より一層職質かけられそうな風貌に仕上がっております。

そんなこんなで皆さんごきげんよう