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50代独身おじさんの日常

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ジャニーズ事務所の性加害事件について

今回、このタイトルでBlog記事を書くことについて非常に迷いました。
1週間ほど前に書いてみたは良いけど、一旦下書きフォルダに格納し、読み直しては修正し、そしてまた下書きフォルダに格納し、しばらく寝かせてみたりしていました。

まぁあまりこういったBlog記事を書くのは、自分的にはあまり気が進まないのですが、寝かしていてもワインの様に美味しくなっていく訳でもないもんで、今感じている事の記録として書き留めておこうかと思います。


ジャニーズ事務所関連のニュースを毎日目にして耳にしますが、このニュース、時折おかしな方向に議論が進んでしまっているなぁと感じることが多々あります。
※何に対して "おかしな方向の議論" と感じているかについては、敢えてここでは書きません。

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被害者保護や再発防止とはあまり関係ない、興味本位の不毛な憶測や議論が目立ちますが、それが特に、事実のみを淡々と伝えねばならない報道/メディアが、中立の立場ではなく自分の想いや感情を乗せていたりしているので、食傷気味でそっとテレビを消すという毎日です。

Youtuberなども、裏取りしているのかしていないのか判らない様な内容を、パワーワードだけをピックアップしてあたかも事実の様に、垂れ流ししているといった状況も見受けられ、それがリコメンドでオススメ動画に挙がって来るので、それについてもウンザリしています。


物事には「事実」、「真実」、「原理原則」という3つの観点があると思います。


事実、真実、原理原則をちゃんと切り分けてこの事件を見ないと、今回の事件の本質からブレてしまうと思うのです。

まず、事実(Fact)というのは、読んで字の如く "際に起きている象" ですので、報道やメディアは、事実ベースでニュースを伝えるのが使命であり責務と言えます。

これは誰にとっても共通の事象であるとも言えます。
この事件には「ジャニーズ事務所の元社長が性加害を恒常的に且つ長期間に渡って行って来た」という事実、「それにより傷付けられた被害者が多数存在している」という事実、「事務所側はそれを認め、今後被害者に対して補償を進めていく」という事実があります。
これらの事実は、日本人であろうと外国人であろうと、ジャニーズファンであろうと、アンチジャニーズであろうと、共通の認識といえます。

この事件の報道に対して、報道側の思想やレポーターの個人的興味などは乗せてはいけない、という考えを私は持っています。
各局ワイドショーはここで事実以外の思想や憶測などを乗せてくる事で、事実からどんどんかけ離れた方向に議論が進んで行く様に思います。
まだ何も大きな進展も無いのに、毎日毎日ワイドショーなどでかなりの時間を割いてこの問題を取り扱っているのは、そういった事実以外の思想や憶測を乗せているからとも言えますが、メディアとして他にもっと伝えるべき社会の情勢があるんじゃないの?と私なんかは思う訳です。


次に、真実(Truth)というのは、"本当(真)の姿" を意味しますが、これは立場や思想により異なってきます。

Ex. スポーツカーを買うならボディーカラーは断然赤が良い(フェラーリなどをイメージしている人にとっての真実)
Ex. ボディーカラーは汚れの目立たないガンメタリックかグレーがベスト(合理的な思考の人にとっての真実)

要は、その人の考え方や置かれた立場などによって何が真なのかが大きく変わるものです。
なので、報道やメディアの人間は、ニュースを取り扱う時に、「事実のみ」を伝えることに徹し、「伝える側の真実」は排除しないといけません。

良く「〇〇の真相やいかに…!」みたいな表現がありますが、今回の事件についてもジャニーズ事務所の経営層側にとっての真実としては「本当はこれまで通り隠し通したかった、押し潰したかった」のかもしれません。
ただこれは単に私の憶測でもあり、真相については実際にジャニーズ事務所側の経営層しか知り得ない事だと思います。
また、被害を受けた側の方々にとっての真実としては「売れる為に誰もが通る道だと思って誰にも相談する事が出来なかった」と言った趣旨を述べています。
双方の真実はベクトルが異なるので、第三者や公的機関が間に入って正当性のある合意に繋げていく必要があります。


最後に、原理原則(Principle)というのは、"水は上から下に流れる" と言った様な、太古の昔から変わることのない揺るぎない価値観とでもいうのでしょうかね?
例えば今回の事件で言えば、「未成年の子供は守らねばならない」とか「 男性も性被害者になりうる」とか「メディアは公正・中立であるべき」とか「企業は内部統制が機能しているべき」と言った当たり前のこと、揺るぎない価値観がありますよね。

なので、今回の事件としては、未成年の子供を守る責任のある大人側がそれを放棄したという原理原則の秩序の崩壊、妊娠のリスクがない男性・男児だから性被害が軽んじられているという原理原則の秩序の崩壊、一社独占状態のジャニーズの圧力をメディア側が黙認し従って来たという独占禁止法の崩壊、親族経営による性加害事件の隠蔽という企業ガバナンスの崩壊…と言った辺りの事がこの問題の本質的なところだと思うのです。



傷付いている被害者、未だに苦しんでいる被害者がいる中、無責任な憶測や興味本位で私見を述べる事に繋がるのは避けたいので、これまでBlogには書いては来ませんでしたが、あまりにも本質からかけ離れた議論に進んでいたりする状況を見て、ここ最近ずっと抱いている違和感を吐き出してしまいました。

まぁそう言った意味では、このBlog記事に関しても、あくまでも私の真実に過ぎませんので、異なる意見をお持ちの方も多々いらっしゃる事も承知しております。
しかし、意見の異なる皆さんとそれについて議論をしたい訳ではありません。
当事者でない人間が、幾ら個々の想いをぶつけ合っても不毛でしかないので。

まぁそんなこんなで、ジャニーズの一社独占状態の男性アイドル時代(現状の事実)から、歌えない踊れない顔面偏差値が高くない普通の冴えないおじさんにスポットライトが当たるが来れば良いなという淡い想い(私にとっての真実)を呟きつつも…、初鰹などの初物や処女などの無垢性を重要視する日本文化や日本人の気質という原理原則を考えたら、私にとっての真実などはすぐに泡となって消えてしまったので、今日はこの辺で締め括りたいと思います。

それでは皆さんごきげんよう