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50代独身おじさんの日常

キラキラ要素は0%です。

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口癖

人それぞれ、口癖ってあると思いますが、私は良く「なかなか斬新ですね」と言うセンテンスを口にします。
仕事中でも、プライベートでも、結構口にすることが多いです。
しかし、本来の意味で「なかなか斬新ですね」と言っていることは恐らく2%もなく、大抵はコメントに困りに困って捻り出す、そんなケースで発する「なかなか斬新ですね」が全体の98%を占めていると思います。
無意識で発する口癖と言うよりは、ネガティブな方向にベクトルが向かわない様にする為に、"無理繰り編み出した言い回し"と言った方が近いかもしれません。

例えば。
帰り際に重めの依頼をされた時の「なかなか斬新ですね。」
似合わない服を貰った時の「なかなか斬新ですね。」
絶対にボツ確定の企画書に意見を求められた時の「なかなか斬新ですね。」
注文した料理とは違う料理が運ばれてきた時の「なかなか斬新ですね。」

もうね、困った時はいつも「なかなか斬新ですね」しか出てきません。
50代ともなると、ちょっとでも負の感情を表に出そうものなら、すぐに老害扱いされちゃうので、注意を払わねばなりません。
特に私の様な、意図せずパワーワードを発しがちな人間にとっては。

とはいえ、とはいえ、こちらの思いもきちんと伝えないといけないので悩ましい訳ですよね。きちんと伝えるとしても正論振り翳してしまうと相手に逃げ道を与えてあげられないので追い詰めることになってしまったりもするし…。

頭っから否定的なワードで一刀両断するのも何だか違うし…。
良かれと思ってしてくれたことに対してダメ出しをするのも何だか違うし…。
ちょっとポイントがズレているからといって切り捨てるのも何だか違うし…。
わざと間違えた訳でも無いのに怒るのも何だか違うし…。

そんな時に繰り出すのが「なかなか斬新ですね」という訳です。もう、ホント苦肉の策です。
一旦「なかなか斬新ですね」という、OKともNGともどっち付かずの、しかしネガティブさを感じさせない枕詞を置くと、その後にネガティブ気味なワードが続いたとしても、比較的相手を凹ます事なくすんなり主張を伝えられる様な気がしています。

帰り際の重めの依頼に対し「なかなか斬新ですね。ちょっと斬新過ぎて目眩がしてきたので今日は帰りますね☆」
似合わない服を貰ったら「なかなか斬新ですね。着こなせる様に頑張ります☆」
絶対にボツ確定の企画書へは「なかなか斬新ですね。斬新過ぎてどんな人に刺さるのかイメージできないのでちょっと教えて☆」
注文した料理と違う料理が運ばれてきても「なかなか斬新ですね。頼まなくてもオススメ料理を運んでくれるシステムなんですね☆」

大抵のことは「斬新ですね」でわだかまりなく対応できるのですが、極稀に「斬新ですね」が全く効かない相手もいます。
こちらとしては昇竜拳あるいは波動拳のつもりで必殺技を繰り出しているのに、全く効かなかった時は逆にこちらがトリプルコンボ並のダメージを受けるので諸刃の刃とも言えますが、そういう時はもう白眼剥くしかありません。


そんな訳で本日も何回繰り出すか解りませんが、それでは皆さんごきげんよう